福島の避難者を含む子どもとアーティスト23人がインドで描いたボーンフリーゲルニカ
福島の避難者を含む子どもとアーティスト23人がインドで描いたボーンフリーゲルニカ
福島キッズ アート プロジェクト
アートワークショップ開催
アートを通じてこども達の心を解放する取組みをしているボーンフリーアートJapanでは、こども達がアートを通じて互いの状況を
理解しあい、自ら未来の平和な地球のために何ができるかを考えアートで表現するワークショップを開催します。
アーティスト講師 増山麗奈(画家・絵本作家)より
画家をはじめて15年たちますが、最近アートの効力を再認識しています。
福島の子どもたちとのアート交流を通じて、誰もがアーティストだと気がついたのです。
うまい、下手ではなく、子ども時代どろんこ遊びをしたような自由な感覚をアートで取り戻し、
お互いを理解することができるのです。
これまで郡山市、福島市などで子どもや保護者50名とダンスや絵を描く取り組みを行い
ました。ゲーム感覚でダンスで体をほぐした後、参加者に好きな色を選んでもらって、
その色から想起する「豊かさ」を描いてもらいます。
ある男の子は「東京オリンピックのときテニス選手になっている自分の姿」を、ある女の子は
「今は汚してしまった海をきれいにして、みんなで泳ぐ様子」を、あるおばあちゃんは
「孫の●ちゃんが、朝元気にお出かけする姿」を描いてくれました。
『豊か』、と一言で言っても本当に多種多様な豊かさがあります。
その後、地球上の不平等な状況を伝えます。学校に行けず働くインドの子、原発のゴミで作られた劣化ウラン弾によって病気になったイラクの子、福島のこと・・。
みんなが豊かに幸せに生きれる社会について話し合いながら、大きな絵を仕上げます。
多くの子どもたちは自分の意見を伝える機会を経験したことがありませんが、アートを交えると、思いを素直に出しやすいようです。
あるお母さんは「放射能への意識の違いで周囲から孤立してしまった」と人と人との間にある壁を描いてくれました。
今、被災3県の3割の子どもたちがうつや不安など深刻な心の問題を抱えているといわれています(2014年厚生労働省調査)。
子どもたちと絵を描くと、彼らが心に抱えた疑問や矛盾、荒廃した叫びのようなものと触れ合う感覚があり、胸が苦しいです。
「美味しんぼ騒動」以降ますます社会的には放射能の不安を口にしてはいけないという風潮がうまれていますが、問題を見て見ぬ振りをして、
SOSに耳を傾けなかったら、子どもたちの心に腫瘍ができてしまうのではないかと心配になります。
鼻血がでるでない、避難するしない、補償金をもらうもらわないなど様々な差異が人々を分断しています。
いま必要なのは違いや不安をそのままうけとめ、心を開きつなぐアートではないでしょうか。
『避難するってどんなこと?』
アートがひらく・アートがつなぐ・こどものこころ ~震災避難者と地域をむすぶ~
長期で避難する生活ってどんなこと?
もし震災で家族が別々に避難しなければならなくなったら・・
もしお隣に避難家族が引越してきたら・・
被災者の子ども向けワークショップを行うボーンフリーアートJapanでは、
子どもと一緒に避難した体験を持つ母親に避難後の生活について話していただき
避難体験から学ぶアートワークショップを開催します。
絵や創作、ダンスをしながらお子さんも一緒に楽しく過ごせます。
日時 :10月31日(土)、11月28日(土)、12月19日(土)
13:00~16:00 *全3回(1回のみの参加可。できれば3回続けてご参加下さい。)
講師 :森松明希子(避難者)、滑川みさ(大阪市芸術研究所)、萩原ゆきみ(避難者)、林夏木(ダンサー)、増山麗奈(画家・絵本作家)
対象 :関西に住む方(親子での参加を歓迎します!)、関西に避難してきている方
※託児はありません。
会場 :大阪住み開きスペース『511』 ※当日12:45に地下鉄御堂筋線「中津」駅2番出口に集合
参加費:おとな300円(材料代)、子ども無料
申込・お問合せ ボーンフリーアートJapan
E-mail info@bornfreeart.org Tel 090-3862-2295(阪口)
ボーンフリーアートJapanとは?
アートによる心のケアを目指し、被災地や避難地域で全8回のアートワークショップを行うなど、アート・子ども・平和をテーマに活動するボランティア市民団体。
*HP http://info17894.wix.com/art-project
◆ボーンフリーアートスクール(南インド バンガロール)
働く子どもや債務奴隷、路上で暮らす子どもたちのために
音楽、ダンス、演劇、絵画、彫刻、写真、映画制作など、アートを中心とした教育により、
子どもたちの自立を支援する活動を続けている。
ボーンフリーは「生まれながらにして自由」という意味。
【ワークショップ 最新情報】
キッズ・アートワークショップ報告会を開催します!
アートを通じてこども達の心を解放する取組みをしているボーンフリーアートJapanでは、
福島や北海道、関西で東日本大震災被災者のこども達に対するアートワークショップを開催してきました。
また、そのようなこども達とインドを訪問し、国際的なアート交流プログラムを実施しました。
〜 世界のどこでも、こども達が安心・安全に暮らせる平和な世界を一緒につくろう 〜
今回は、各地で開催したアートワークショップについて報告し、
各地の避難者、被災者支援に携わる方々や
アートによる心の回復に興味のあるアーティストの方々に、
私達の経験をシェアしていきたいと思います。
今回は参加者も一緒にアートワークショップを体験し、
アートを通じて互いの状況を理解しあい、自ら未来の平和な地球のために
何ができるかを考えます。
2014年9月27日(土)
13:30~15:30 アートワークショップ
15:30~17:00 トーク&シェア
17:00~ インドツアーの報告をしつつ交流会@Earth+ cafe&bar
場所:EARTH+ GALLERY http://earth-plus.net/
(東京都江東区木場3-18-17、東西線木場駅より徒歩6分)